ツバメについて、よくある質問

ツバメはいつやって来ますか?

ツバメは冬のあいだを餌の虫が豊富な東南アジアで過ごし、数千キロの旅をして日本へやって来ます。ツバメがよく見られるようになる時期は、九州では3月下旬、中四国~関東は3月下旬から4月上旬、東北は4月上旬です。北海道は5月以降にやってきますが、本州以南に比べてツバメが少ない地域です。

家にやって来たのは去年と同じツバメでしょうか?

大人のツバメは生きている限り、前年にヒナを育てた巣の近くに戻ってきます。まったく同じ巣ということではなく近所に戻ってくるのがツバメの習性ですが、たまに同じ巣を使う場合もあります。ただしツバメの寿命はそれほど長くありませんから、毎年半分くらいのツバメが入れ替わっています。前の年に生まれて始めてヒナを育てる1歳ツバメは、自分が生まれた巣からは離れた場所に行くようです。

何を食べていますか?

ツバメの食べものは、ハエ、ハチ、カゲロウ、小型のチョウなど主に空を飛ぶ昆虫です。それに加えて、イモムシやバッタなど葉の上にいる虫を捕ることもあります。

どんな場所に巣を作りますか?

ツバメは天敵のカラスやヘビが近づかないように、駅前や商業施設のような人通りの多い場所に巣を作ります。サービスエリアなどでは24時間人の出入りがあるトイレの側が一番人気のある巣場所です。住宅に巣を作る場合も、必ず玄関のように人の出入りがある場所に巣を作ります。巣は天井に着きそうなくらいの位置が好きで、これは巣と天井との隙間が狭い方が、天敵がヒナを襲いにくくなるからだと考えられます。

私のうちに巣を作ってくれるでしょうか?

ツバメは緩やかな集団を作って生活しますから、ツバメの巣がある建物のちかくには、他にもツバメの巣が見つかります。こうした習性のため、他のツバメがいない場所にはなかなかツバメはやって来ません。もし近所にツバメの巣があり、ツバメがあなたの家の軒下を偵察に来ているようなら巣を作る可能性があります。壁に出っ張りがあると巣を作りやすいので、巣台を取り付けてあげると巣作りの助けになります。

巣を作ったら気をつけることは?

ツバメは巣作りの途中や古巣にやって来てすぐの時期は神経質になっていて、危険を感じると巣を放棄することがありますから、離れた位置から見守りましょう。卵を産んで温めるようになると巣を放棄することは、ほとんどなくなります。ヒナが小さいうちは親がフンをくわえて少し離れた場所に捨てますが、フンの量が増えると追いつかなくなり、巣の下にフンが落ちるようになりますから、新聞紙などを敷いておくとお掃除に便利です。「ツバメ-軒下から大空へ」で販売しているツバメのフン受けは、巣の前を通る人たちにもツバメを大切にしている気持ちが伝わり、一緒に見守ってもらえるように、ツバメたちが精一杯子育てをしているようすをデザインをしています。

ヒナが巣立つまでどのくらいかかりますか?

親ツバメが卵を温めてから2週間でヒナが孵化して、そのあと3週間で巣立ちを迎えます。親ツバメは二回子育てをする場合が多く、ヒナは一番子、二番子と呼ばれます。一番子は5月から6月上旬ごろに頃に巣立ち、そうすると親はすぐに二番子の卵を産んで、二番子は7月から、遅い場合は8月のお盆頃に巣立つヒナもいます。

自宅ではない場所のツバメを守ってあげるには、どうしたらよいでしょう?

ツバメが子育てしている建物の大家さんにお願いして、見守りをさせてもらいましょう。ツバメはみんなで見守ってあげるのが大切ですから、ツバメを大事にしてもらえるようにフンが落ちていたら掃除をしてあげるとよいでしょう。ツバメと同じ時期に子育てをしているカラスが、自分のヒナのためにツバメのヒナをさらっていくことがよくありますから、カラス避けのヒモを張ってあげるのもお薦めします。ヒモの張り方は、こちらのページ【※リンク先を只今、準備中です】を参考にしてください。

商品について、よくある質問

フン受け紙はどのような紙ですか?フンや雨の湿気で破れませんか?

フン受け紙は耐水性・撥水性に優れた材質の紙を使用していますので、普通の紙のように湿気で簡単に破れることはありません。又、(未使用ならば)古紙としての処分も可能です。注意点としては、フン受け紙は表面がさらさらした材質のため、気づかずに踏むと滑ることも予測されます。店先等の人が通行する所に置く場合は 《足元注意》の掲示をお薦めしております。

巣台を設置したらツバメがやってきますか?

周囲にツバメが全くいない場所、ツバメが一度も来たことのない建物に巣台を付けても、ツバメの飛来に繋がる可能性はあまり高くはありません。
けれど、普段気づかないだけで、案外、ツバメは身近な場所で子育てしていることもありますから、ご自宅等に巣台を付けてみると、ツバメがやってくることもあるかもしれません。その場合も巣作りに適した場所・位置に巣台を付けて、ツバメが好む営巣条件を整えてあげるとよいでしょう。
◆場所:雨風をしっかり凌げる軒下やガレージ等。
◆位置:壁や柱で天井に近い位置。(巣台面と天井との距離が15㎝前後になるように設置してください)
◆周辺:天敵の足場になるような物や植木・樹木がない場所。

「ツバメの人工巣」は販売していますか?また、どのように購入できますか?

■人工巣でツバメの子育てを応援する取り組み

『ツバメ-軒下から大空へ』では、全国に人工巣を付け、ツバメを守り、増やしていく取り組みをしています。

より多くの人工巣を各地に付けてツバメの営巣場所を残していくために、この活動に賛同いただける方に人工巣を有償配布しています。ただ、人工巣にツバメが営巣するには適切な場所に付けることが大事で、ツバメがやってくる可能性の高い場所、ツバメが気が付く可能性のある場所への設置を進めています。

ご自宅でも結構ですので、ご希望の方はまず下記「ツバメの人工巣お問合せフォーム」よりご連絡ください。
ご相談いただく際、設置場所の写真があると大変参考になります。フォームから写真も送っていただけるようになっていますので是非ご利用ください。予め写真をご用意いただくとスムーズです。

人工巣の価格は4000円+送料です。お一人につき1個で活動を進めています。ご希望に添えない場合もありますので、その際はどうぞご容赦ください。

「ツバメの人工巣お問合せフォーム」

◎お問合せフォーム受付の一時中断のお知らせ◎

2024年の「人工巣でツバメの子育てを応援する取り組み」は1月から4月にかけて行って参りました。お問合せフォームからのご連絡、人工巣を購入いただいた皆様、又、この取り組みに関心を持ってくださる皆様に深く感謝申し上げます。

これからツバメの子育てが始まっていくところですが、6月14日~19日開催の『ツバメ展-軒下から大空へ』(※1)の準備のため、一旦フォームからの受付をお休みさせていただくことにいたしました。人工巣の設置を予定いただいていた皆様には、大変ご迷惑をお掛けいたします。受付の再開につきましては、ツバメ展の終了後にできたらと考えております。

これからも一生懸命に人工巣の制作等に励んで参りますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。   2024.4.7 小川美奈子

※1 『ツバメ展-軒下から大空へ 2024』

  日時:2024年6月14日(金)~19日(水) ※ 6月17日は店休日  11:00~16:00

  会場:カフェスロー店内スローギャラリー(東京都国分寺市)